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電解水の利用 金属加工場・塗装・メッキ工場
【電解水生成とは】
水と塩水を電気分解することでマイナスの電極にはpH約12.0のアルカリ性電解水、プラス電極にはpH約3.0(有効塩素濃度20~70mg/kg)の酸性電解水が生成されます。
【アルカリ性電解水の4つの特徴】
○油脂分を乳化し分解します。
○還元力が強く防錆作用があります。
○浸透性が高い。
○アルカリ性電解水中ではバクテリアが生存できないため腐敗しません。
【電解水生成の仕組み】

金属加工の現場で様々な用途での活用が期待できます。
水溶性切削油の問題点
●油のコストが割高
●廃油コストがかかる
●腐敗臭がする
●機械が汚れる
●引火性がある
●危険物取扱者・保管場所が必要
【電解水生成とは】
2012 年に発表された長岡技術大学の田辺らの研究「マイクロバブルを混入した強アルカリ水を用いでドリル加工技術」(日本機械学会論文集)では,スルーホール付きドリルに強アルカリ水を供給して行う加工技術が示されました。この研究の中では,
①強アルカリ水は金属に対する防食性があること
②マイクロバブルを添加することで気化熱冷却効果が促進されたこと
③ドリルの寿命が伸びたこと
④コスト・環境保全に優れた方法
であることが述べられています。

【アルカリ性電解水を用いた切削で期待されること】
〇切削油・廃油コストの削減
〇工具代の節減
〇加工速度の向上
〇油汚れの防止
〇油の腐敗臭からの解放など
